先日上棟した現場に続き、また一棟 府中市で新築工事がはじまりました。
こちら、小野寺工務店ではお馴染みとなりました基礎断熱工事の模様です。
こちらのN邸、「準防火地域で建てる高性能住宅」がひとつのテーマとなっております。
建物や住居が密集するエリアでは、火災が起きた際の延焼防止のために建物に一定の防火性が求められます。
皆様がお住まいの地域も「防火指定なし(または法22条区域)」「準防火地域」「防火地域」いずれかに該当しております。
法第22条指定区域とは、防火地域・準防火地域以外の木造住宅地に多く指定される地域です。
この区域というのは、実はお家づくりにも大きく関わります。
例えば「窓」
防火地域、準防火地域では、窓や玄関ドアといった開口部に国土交通省による防火認定を受けた商品を使用しなければならない、という決まりがあります。
高気密高断熱住宅では性能の高い樹脂サッシや木製サッシが必須となりますが、防火認定を受けた高性能サッシというのは残念ながらラインナップがとても少ないのです。
弊社では主にYKKAPのAPW430トリプルガラス樹脂窓を採用しておりますが、APW430は防火地域では採用出来ないことが悩みのタネでありました。
ですが!
昨年2020年4月より耐熱強化トリプルガラス樹脂窓「APW430防火窓」が発売となり、防火地域、準防火地域でもHEAT20 G2クラスの高性能なお家づくりがぐっと身近となりました。
こちらN邸でも採用しております。
準防火地域 で建築中の N邸 in 府中市、
サッシ他、仕様も合わせてご紹介致します。
内断熱:セルロース吹付断熱 105㎜
外断熱:EPS 75㎜ (内・外 W断熱)
換気設備:ダクト式第一種熱交換システム
サッシ:YKKAP APW430樹脂トリプルガラス防火窓 アルゴンガス入り
太陽光発電システム 4.0 Kw
低炭素認定住宅取得 UA値 0.32 w/㎡k
上記のUA値は、低炭素認定住宅取得にあたり国土交通省基準で計算した値となっております。
国交省ルールでは「外気の影響を受ける部分は外周部分のみ」と仮定され、断熱材においても基礎から90㎝までしか計算に反映されません。
外壁の付加断熱も0.9を掛けて計算する等、計算の簡略化がされ実際の数値より悪くなってしまう計算方法となっております。
ですが西方設計の西方先生もこのように「基礎(土間)の断熱も省略しないほうがいい」とおっしゃっております。
■ベタ基礎下の断熱材の有無のシミュレーション
https://nisi93.exblog.jp/22635854/
「準防火地域」という区域や日射条件を後から変えることはできませんが、数字だけにこだわらず、何が必要な工事かを考えて、どうしたら快適な空間を築くことができるのか工夫していければと思っております。
m,nami
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